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zoom RSS 過食の問題−2

<<   作成日時 : 2017/07/12 21:17   >>

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過食の問題の、いわば本質を剥き出しにしているのが拒食です。
この問題に囚われている方々は身体が細いほど願わしく、理想は身体の消滅であるかのようです。
境界性パーソナリティ障害では、自傷行為がいわば必発です。「切りたい衝動」は相当に病態がよくなっても、すっかり消え去ることはないように思われます。それでも、この問題をかかえておられる方々とは信頼関係の構築が可能です。信頼関係の深化に伴って自傷行為は確実に衰退していきます。
そして、拒食症の方々は信頼関係を確かなものにすること自体が困難です。
人間関係は、一般に、良くも悪くも生きていくうえでのよすがです。誰もがこの問題にこだわらざるを得ません。人間が社会的存在である以上は、それは当たり前のことです。
拒食症の方は、その例外であるように見えます。身体がやせ細ることで存在の主張をしているように見えます。それは身体が消滅することに何のためらいも持たない無意識的姿勢をあらわしているようでもあります。人間は生きるに値いする存在なのかという、究極の問いを幼い時代から持ちつづけている姿であるようにも思われます。
ここにほとんど剥き出しになっているのが、死の問題です。死の問題は人間にとって巨大な意味を持っています。それは、とりわけ精神の障害といわれる事態の中心に位置しています。生きるという問題の黒幕のような存在です。というのは死が生に絶望を与えるものである一方、生に魂性や彩を与えるものでもあるからです。それは無意識に通じる意味を持っています。’17.7.12


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