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大河内メンタルクリニック院長ブログ 折り折りのこと
ブログ紹介
精神に起因するもろもろの病いは、その人の人生が強いられた山登りになっているからと、比喩的に要約できるように思います。
この比喩でいえば、人生という山は無限性の性格を持っています。
山登りを、強いられてする人はいないと思います。それは楽しみ、喜びがなく、苦痛なばかりで、虚しい試みだからです。
人生という山登りは、してもしなくても自由というわけにはいきません。
それはしなければならないものですが、自分の意志に基づかせるのでなければ、耐え難いものになるに違いありません。
そういうことを念頭に、「山岳ガイドの弁」というサブタイトルの下に、ひごろの思いを述べてみたいと思っています。

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タイトル 日 時
  人間賛歌  翳り
こころの翳り、,悲しみ、寂しさ、それが人間です。何故なら、こころには無意識があるからです。その無意識は死の世界とつながっているからです。その無意識から黒雲が押し寄せるようにして、影がこころを覆い出すことがあるのは避けられません。そして、影があるのは光があることの反面です。光があるためには影は欠かせなくもあります。こころに影が押し寄せてくると不安や、寂しさや、悲しさや、ときによっては怒り、腹立たしさをもたらします。 誰か他人と、特に頼りにしている人と何らかのトラブルが起こると、黒雲が無意識界から... ...続きを見る

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2017/05/18 15:28
 人間賛歌   母と子
患者さんから話を聞いていると、ひどいお母さんがいます。我われ精神科医は患者さんと共にある(つもり)ので、「ひどいね、それはひどい」などなど、患者さんと治療同盟を作ります。作ったつもりで「なかなかいい医者ジャン」などとウツツをヌカシテいると、いつか患者さんにネガエリを打たれてしまうことがあります。 あるとき、ある患者さんが母親と肩を並べて歩いているのを見かけました。近くに私が居るのを知ってか知らずでか「あれはひどい医者だね」といっているのが聞こえてきました。 「さすが母と子」とメデタク思う度量... ...続きを見る

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2017/05/16 19:34
     院内講義 抜粋 12
最初にひとこと述べておきます。ここで取り上げるのは「うつ病」についての考え方です。といういい方をすれば、不思議な気がするかもしれません。内科などでは「・・・病」というときに、考え方が問題になることはないからです。それは内科などの身体科では、疾病単位というものが確立されているからです。つまり、自然科学の一分派である生物学的方法論に基づいているので、方法論としての客観性は保証されます。そこでは、原理的には個々人の考えはさまざまであっても、考え方の形式は厳密に客観的であることが基本なので、内容の難易を... ...続きを見る

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2017/05/05 20:34
依存の問題ー4
人は成長が求められています。それは、自然の理といったもののようです。 しかし、こころにとって自然というのは簡単にいえるものでもありません。 人間こそ、反自然の担い手ですから。というよりは、人間以外には自然を壊すモノはありません。 だから、人の成長は自然の理といって澄ました顔をしているわけにはいきません。 いま述べた自然は、こころのエネルギーについてはいえるのです。そのエネルギーに身を任せるように生きているのであれば、犬や猫などの動物たちと同じように、自然でいられます。 しかし、ご存知の... ...続きを見る

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2017/03/28 11:28
依存の問題ー3
依存関係は社会的存在である我われの誰もが必須としています。重要な他者との関係に依存しないでは自分を保つことができません。その依存関係では信頼が相互をつなぐ鍵になります。そして、信頼といってもその程度はさまざまで、絶えず揺れるものでもあります。 ところで、人と人とのあいだ柄、私とあなたのあいだ柄は外的関係ですが、外的関係があれば内的関係もあります。内的関係というのは私と私自身との関係ということになります。そして、それも依存関係です。といっても、両者の依存の関係は等質ではありません。前者の場合、他... ...続きを見る

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2017/03/25 19:59
依存の問題ー2
依存心は幼いこころの顕れです。年齢的に幼児ではない場合、依存心が強い程度は幼さの尺度になるといっても過言ではないでしょう。その度合いが強ければ、社会生活にさまざまな困難を味わうのは避けがたい問題です。そういうことがあるので、精神科の治療とはこころの成長を促すことが主眼ともいえるのです。'17/3/24 ...続きを見る

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2017/03/24 18:50
     依存の問題 1
依存は人間であることの基本です。依存しないでは社会生活が成り立ちません。だから、依存心がない人は一人として存在しません。しかし、依存心は何かと問題を引き起こしもします。あらゆるこころの病理現象には依存が関係しています。'17/3/23 ...続きを見る

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2017/03/23 22:13
     自由と拘束ー2
眠りは拘束からの解放である。拘束の全開放が死である。従って死は自由の象徴である。人間は夜毎に拘束から解放される。そして日ごとに拘束の中の自由をよみがえらせる。つまり、死は自由の根源にある何かである。 '17/3/23 ...続きを見る

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2017/03/23 15:55
    自由と拘束-1
人間は社会的存在である。人間が置かれている現実は、拘束の中での自由を生きることである。我々の思考、行動のすべてが、拘束の中における自由の問題に還元される。'17/3/23 ...続きを見る

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2017/03/23 15:42
   院内講義ー抜粋11
今回のシリーズが今日で一区切りになります。それでトピックとして「あきらめない」という問題を取り上げてみます。 「あきらめない」というのは日常語です。スポーツや受験勉強などで「あきらめるな」といったふうにいわれることがあるのはご存知の通りです。それは力をもっと振り絞れといった意味とか、何かを戦い取るときの激励であるとか、いずれにしても、ここ一番といったときにいわれる言葉です。 いま、ここで取り上げる意味は、しかしながら、そういうことではありません。うつうつとして気が休まらない日々がつづいて、と... ...続きを見る

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2017/03/20 21:44
    ・・・さんについての手紙
・・・長期にわたりうつ状態が遷延しております。最近は耐えるばかりの生活になっており、喜び、楽しみがありません。表面に表れている「病状」としては、そのようなことになりますが、より実態的には「こころの自己組織」をどのように改変、変容させていくかの問題で、「治す」というよりは、どのように「養生するか」の問題です。「養生」というのは、・・・さん自身が自分に対して行うことで、比喩的にいえば、母親が幼い我が子に対して行う養育といったことです。 こころの自己組織の親にあたる自我(自己の運営者)と、こころ全体... ...続きを見る

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2017/01/25 20:35
    院内講義(抜粋)10
・・・というのは、精神科での心理療法といってもセラピストによってさまざまだからです。それで、心理(精神)療法がどのように進められるかは、「精神疾患」ということ、あるいは「精神の異常現象」をどう捉えるかということに他ならないので、精神科医としての私なら私の、こころについての問題の捉え方が明らかになるということです。 それは大事な問題です。というのは、こころという複雑、かつ錯綜している膨大な世界を捉えるには、その世界にどう分け入るか、どう秩序立てて捉えるかが問題といえるだろうからです。こころの全体... ...続きを見る

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2017/01/25 19:57
        バカなはなしー3
うえをメデルのはバカです。 だれかのようになりたがっているからです。 したをメデルバカはいないので、はなしになりません。 自分をメデルのは、はなしにならない××です。 はなしにならない××には、二通りあることになります。 ジブンは足らないところだらけです。 ジブンをめでる理由は○○分の1か2です。 ○○って何だ? そういうのは××の証拠です。 人に訊くことではないからです。(‘26/10/12) ...続きを見る

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2016/10/12 20:34
         ばかなはなしー2
しあわせをさがしているんですって? それならお安い御用です。「青い鳥」に書いてあります。手を伸ばしてみてください。そこに何かないですか? ない? フムフム、そうですかね。でもですね。例えばです。ご飯を食べるときに、ちゃんと味をかみしめていますか? うわの空で食べているんではないでしょうね。それがどうしたなんていっていないで、ちゃんと食べてくださいね。 舌の粘膜がおかしくなっていないかぎり、味わいが感じられないなんてことはあり得ませんから。それがシアワセのホンシツです。欲張って遠くに探しに行っても... ...続きを見る

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2016/10/12 20:30
      院内講義(抜粋)9
死の問題は、我われ人間の最大の課題であるはずです。 前の章で、我われ人間には知らないものが無限にある、といった意味のことを述べましたが、その最たるものが死の問題です。 再びソクラテスを援用すると、彼の人は次のような意味のことを語っています。 人は死をひどく恐れているが、死についてあたかも知っているかのように思いこんでいる。しかし、死について何一つ知らないのが実際ではないだろうか。何も知らないことを私は知っているので、むやみに死を恐れるつもりはない・・・。 自死を意識しているある患者さんが... ...続きを見る

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2016/10/12 20:15
院内講義(抜粋)8
これまでに述べてきた「自我と自己自身との関係」は、「現実の社会的自己」とは違って理念的な人間の在り方に関してのお話です。そういう、いわば非現実的な話を持ち出す理由は、現実の「社会的自己」が行き詰った状況を踏まえて、どのようにすれば自分の姿勢を立て直すことができるかを模索するところにあります。それは、私の立場では患者さんの問題であり、それを踏まえた私自身の課題でもあります。 更にいえば、現実の社会的生活での行き詰まりは、理念的な自己の在り方の筋から大きく逸れているということが想定されるからでもあ... ...続きを見る

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2016/10/02 21:00
    院内講義(抜粋)7
これまでに述べてきた「自我と自己自身との関係」は、「現実の社会的自己」とは違って理念的な人間の在り方に関してのお話です。 前者は「本来的自己」とか「真の自己」などといわれているものに重なります。その伝でいえば、後者の「社会的自己」は「にせ自己」ということになるのでしょうが、ユングは人生の後半に問題になる「本来的自己」の在り方につないでいくうえで、前者の「社会的自己」をしっかり築くことが重要であると語っております。ちなみに、「本来的自己」は自我が、先に述べたユングがいうところの「客観的所与として... ...続きを見る

ナイス ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

2016/09/13 21:05
バカなはなし
私はバカです。 利口かなと思うことが、ときたまあるからです。 自分は利口だと思っている人は大バカです。 私は小こばかぐらいなものでいたいと、そう思っています。 自分はバカだと思っているひとは、きっと、バカです。 自分はバカだとこころから思っている人は大バカです。 それで助かるひとは一人もいないからです。 人はみな、それぞれにバカです。('16/9/10) ...続きを見る

驚いた ブログ気持玉 10 / トラックバック 0 / コメント 0

2016/09/10 20:22
     院内講義(抜粋)6
スキーマの解説のつもりが、話がそれました。もとに戻します。 生まれて間もない赤ん坊は、しばらくは母子分離以前の、母と子が二人組の蜜月の境地である時代を過ごします。それは、この世に生まれることの「突然の人間化」とでもいった激変から赤ん坊の身を護る自然の叡智というべきものであるように見えます。そして、それは人間に特有の関係性の関係の突然の始まりを和らげるという意味を持っているように見えます。そうした母子が一体の蜜月時代では、母子の関係は関係以前の準備状態にあるわけです。それは、既に人間の萌芽状態に... ...続きを見る

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 0

2016/09/10 20:13
    院内講義(抜粋)5
影―3 「影とは、自我がこころの表層に取り上げる(社会的人格としての自己の形成)のを拒むことによって、意識下に抑圧・排除された経験群である」と概念づけておきます。ちなみに、これは認知療法がいう「スキーマ」概念と重なり合うものです。そして、ついでながら、これまでの私のここでのお話は、「この世の向こう」に及ぶきらいがあり、皆さんを大いに悩ませてきただろうとお察しします。それにも拘わらず、少なからぬ方々に、こうして参集していただいていることでことを済ませてはいけないという反省から、認知療法でいわれて... ...続きを見る

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

2016/09/09 19:58

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